当社では、事業活動を行ううえで、生態系に及ぼす影響を認識するとともに、生物多様性や気候変動などの環境課題の解決に向けて取り組んでいます。持続可能で豊かな社会の実現のため、製品の研究・開発・調達・生産・流通・販売・使用・廃棄にわたるすべての段階において、生物多様性に配慮した活動を推進することが重要であると考えており、当社は「経団連生物多様性宣言・行動指針」にも賛同しています。
また、各事業所で、清掃活動や防災活動、自然保護活動をはじめとするさまざまな地域社会貢献活動に取り組んでいます。
フジヤマ工場では、地域環境に配慮した活動として、富士宮市各自治会の清掃活動「ごみ一掃作戦」および「富士宮市清掃運動」で使用するゴミ袋を提供しました。また、2022年3月に工場敷地の外周の清掃を行いました。
城東製品開発センターでは、大阪市主催の大阪マラソン”クリーンUP”作戦の行事の一環として計画していた城東製品開発センターおよび隣接小学校の外周や公園等の清掃活動について、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から2020年度、2021年度の実施を見送りました。また、自衛消防力と災害対応力の強化を目的に開催された東成自衛消防協議会の自衛消防技術指導会(2021年度)は、コロナ禍を考慮し、消防署での開催を見送り、事業所内、少人数で実施しました。消火器操作と救急救命法について東成消防署の指導の下、実際の災害に備えた訓練を行いました。
水無瀬研究所では、全国名水百選に選ばれている名水を守るため「離宮の水」保存会に加入しており、年2回の一斉清掃に参加しています。また、地域住民の防火意識の高揚を目的に毎年11月に行われている島本町防火まつりへの参加や、例年1月の第2日曜日に実施される島本町消防出初式に自衛消防隊として参加し、消火訓練を行っていましたが、2020年度に引き続き2021年度も、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、いずれも中止となり、参加することができませんでした。
福井研究所では、研究所の外周付近に捨てられているゴミ回収等の定期的な清掃の実施、防火意識の高揚および消火技術向上の一環として毎年実施される自衛消防操法大会で当社自衛消防隊が消火訓練に参加しています。また、研究所内の体育館とテニスコートを地域にお住まいの方々に開放し、交流の場所としてご利用いただいています。なお、2020年度に引き続き2021年度も、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、自衛消防操法大会が中止となりました。
筑波研究所では、研究所周囲のポイ捨てゴミを定期的に拾い、美観を保つよう努めています。
フジヤマ工場における取り組み
本社および水無瀬研究所、筑波研究所、城東製品開発センターではエコキャップ活動に参加し、自動販売機付近にペットボトルキャップ専用のゴミ箱を設置しています。
ペットボトルのキャップを一般ゴミとして捨てるのではなく、提供したキャップはNPO法人エコキャップ推進協会を通じて、医療支援や障がい者支援、子ども食堂の支援、および環境問題への啓発活動等、様々な社会貢献活動にあてられています。
事業所ごとの回収量 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 |
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本社 | 66.0kg (28,380個) |
47.0kg (20,210個) |
77.3kg (33,250個) |
48.0kg (20,640個) |
54.0Kg (23,220個) |
水無瀬研究所 | 25.0kg (10,750個) |
62.5kg (26,875個) |
54.0kg (23,220個) |
36.0kg (15,480個) |
36.0Kg (15,480個) |
筑波研究所 | ― | 5.5kg (2,365個) |
3.0kg (1,290個) |
4.0kg (1,720個) |
― |
城東製品開発 センター |
― | ― | ― | ― | 6.13kg (3,300個) |
当社は、富士宮市が主催する水環境を中心に、富士山の自然環境、地球環境について自ら考えることを目的とした体験学習『水のふしぎ探検隊』(フジヤマ工場周辺自治体主催/小学生対象)への協賛を2015年度より行っています。2020年度、2021年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、本活動は中止となりました。
韓国小野薬品(OPKR)および台湾小野薬品(OPTW)では、毎年、12月11日の創立記念日前後に社員が自発的に参加する社会貢献活動を実施しています。
OPKRでは、2021年度はESG(環境・社会・ガバナンス)に焦点を当てて身近な自然環境を守ろうという趣旨で、ソウル特別市西大門区にある安山でトレッキングをしながらクリーンアップ活動を実施しました。クリーンアップトレッキングは、環境保全への貢献に、新型コロナウイルス感染症の影響で活動や生活に制限を受けている従業員の健康増進対策を兼ねて企画しており、有意義な時間となりました。
また、クリーンアップ活動を実施した後、小児がんNGO「ハンビット愛の後援会」を訪問しました。新型コロナウイルスの影響のためボランティア活動は自粛し、寄付で小児がん患児とそのご家族に想いを届けました。寄付は「ハンビット愛ハウス」において必要な物資の購入に使われます。
OPTWでは、2021年度はビーチクリーン活動を実施しました。台湾は日本と同じく島国であり、水質汚染や海洋ごみは社会問題の1つとなっています。クリーン活動を通じて、ペットボトルや空き缶だけでなく、金属片や発泡スチロールなどのごみが想像以上に廃棄されていることを知りました。今後も、SDGsや社会課題を意識しながら、従業員が参加できるCSR活動を推進していきます。